では企業は国立大の学生のどこを評価するのでしょうか?
就職において国立大学が優遇される要因はさまざまあげられますが、何より多教科の受験を義務づけられる大学入試センター試験を通過していることが大きいのだと思われます。企業あるいは官公庁にしても、組織というものはバランスの取れた知識、学力を持つ学生を欲しがるものなので、その点、国立大学の学生は少ない教科でも合格できる私大の学生より評価されるというわけです。
また、国立の学生のほうが一般的に勤勉というイメージもあります。規模や教授の数からも国公立大学のほうが学生に対する監視は行き届いているし、自然要求する水準も高くなると言えるでしょう。
さらに学生数が少ないだけに、学校側のフォローもしっかりしているのが国立大学の特徴。一束いくらで学生を預かる私大の教授とは異なり、国立大学の教授は自分の教え子が就職浪人になるのを恥とする美風が残っているようです。
おおまかに言えば、専門職(技術職・研究職)に就く率の高い理系学部の方が、文系学部よりは就職に強いイメージがありますが、文系でも最近では就職率の高い学部も増えてきています。
たとえば、国際文化学部。国際学部など大学によって名前には多少の幅がありますが、基本的に国際交流を機軸とする教育を行う学部では、日本の社会の今のニーズにあった人材を育成するという意味で、各企業に注目されているようです。そういった意味では、どこの学部が就職に強い、とは一概に言えませんが、実際の数値として就職率の高い低いというのは、進学する大学の学部を選ぶ際のある程度の指標にはなるでしょう。
週刊エコノミスト 週刊東洋経済といったマスコミ各誌では毎年「就職に強い学部」などの特集記事をくんでいるようなので、そうした資料を参考にしてみるのも良いかもしれません。
大学受験は、大学全入時代に突入して、様変りしつつあある。
2007年には、大学受験者が募集定員と同数になり、偏差値の高い大学にこだわらなければ、全員が入学できる時代がやってくると言われている。大学サイドも、生き残りをかけて、オープンキャンパスやAO入試(アドミッション・オフィス)等、受験生に対するサービスやアピールを積極的に行うようになった。
また、偏差値の高い難関大学に人気が集中する一方で、受験さえすれば誰でも合格できると言われる大学が“Fランク大学”として揶揄されたりもしている。今後の大学受験においては、受験生の目はますます肥えて、シビアになっていくことだろう。それぞれの大学が、真の意味で教育内容を充実させ、実績を積み上げていくことが求められている。
大学受験の際に、受験生が志望校を選ぶポイントは何だろうか?
学部での教育内容や大学の知名度、就職実績などももちろんあるが、やはり、一番重視するのは偏差値。大手の進学塾等の受験産業では、毎年、各大学の偏差値ランキングを出しており、それが受験生の志望校選びの基準となっている。
大学受験では、偏差値ランクの高い難関大学に人気が集中する一方で、少子化の影響により定員割れを起こす私立大学も出てきた。偏差値が低く、受験さえすれば誰でも合格となる大学は「Fランク大学」などと呼ばれ、敬遠される傾向も現れ始めている。
今後も、偏差値の高い難関大学や中堅大学を除けば、大学受験は買い手市場が続くと見られている。大学側は、教育内容をより一層充実させる努力を、そして受験生は、数ある大学から自分の目的に合った大学を見極める力が求められている。
